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#D2C#D2Cブランド#EC戦略#ビジネスモデル#ブランディング

D2Cとは?D2Cブランドの特徴とtoBからの転換で起きる5つの実務変化

2026-06-06
ON THIS PAGE
  1. 01D2Cとは何か——Direct to Consumerの基本
  2. 02D2C事業で最初に直面する壁
  3. 03toBからD2Cへ——実務で起きる5つの変化
  4. 04D2Cに転換する前に整えておくべきこと

D2Cとは何か——Direct to Consumerの基本

D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、メーカー・卸・ブランドが中間業者を介さず、自社ECサイトや直営チャネルを通じて消費者に直接販売するビジネスモデルです。

従来のB2B(企業間取引)やB2C(小売経由の消費者向け販売)と異なり、D2Cでは顧客との直接接点を持つことが最大の特徴です。顧客データが自社に蓄積され、ブランド体験を自社でコントロールできる一方で、顧客獲得から配送・CS対応まですべての責任を自社で担うことになります。

D2Cブランドの代表的な例として、アパレルのPATA・化粧品のSHIRO・食品のナッシュなどが挙げられます。いずれも自社ECを主軸に顧客と直接つながり、リピート購入・LTV向上を実現しているブランドです。D2Cが注目される理由は、中間マージンの削減だけではなく、顧客一人ひとりとの関係を深めてブランドの長期的な競争力を高められる点にあります。


D2C事業で最初に直面する壁

D2C事業に取り組む事業者が最初に感じる壁は、「商品はある・ECサイトも作った・でも売れない」という状態です。toBでは営業が販路を開拓してくれましたが、D2Cでは集客・接客・購入後のフォローまでを自社で設計しなければなりません。この問題の本質は、D2C事業が「ECサイトを作ること」ではなく「ブランドと顧客の関係を一から構築すること」だという点にあります。


toBからD2Cへ——実務で起きる5つの変化

「D2Cをやりたい」という相談を受けることが増えています。多いのは、これまでBtoB(法人・卸向け)の販売を主体としてきた事業者が、自社ECサイトを立ち上げて直販に乗り出すケース。このとき、単純に「ECサイトを作る」だけでは済まない現実的な変化があります。

toBからD2Cへの転換は、マーケティングの話だけでなく、経理・物流・顧客対応・データ管理まで、あらゆる業務の仕組みを一から設計し直す必要があります。「EC担当を一人置けば回る」と思っていると、現場が混乱します。

変化1:入金サイクルと経理の仕組みが根本から変わる

toBの取引では、月締めの請求書払いが一般的です。入金まで30〜60日というサイクルに慣れた経理の仕組みで動いています。

D2C(EC)の場合、クレジットカード決済・代引き・コンビニ払いなど消費者向け決済が中心になり、入金サイクルはカード会社の締め日によって月2〜3回程度になります。単価は下がり件数は増え、決済手段も複数並列で動きます。

売上の計上タイミング・返金処理・消費税の計算方式まで、toBとは異なるルールで動くため、ECに対応した経理体制に切り替えないと月次の数字が合わなくなります。

変化2:物流の設計が「バルク出荷」から「小口多頻度出荷」に変わる

toBでは、1回の出荷で数十〜数百個をまとめて送るのが当たり前です。送り状も企業向けに統一されており、物流費は案件単位で管理できます。

D2Cになると、1件あたり1〜数個の注文が毎日数十〜数百件来ます。ギフト包装・同梱物・メッセージカードなどの個別対応も求められます。同じ商品でも、1件ずつ丁寧に対応する出荷オペレーションに切り替える必要があり、3PL(物流委託)の選定・倉庫の設計から変える必要があるケースも多いです。

変化3:顧客データの管理が必要になる

toBでは、顧客は法人(会社・担当者)であり、商談・見積・受注のプロセスで自然と顧客情報が蓄積されます。

D2Cでは、消費者が誰なのか・何を買ったか・次はいつ買いそうかという情報を自社で管理・活用していかないと、集客コストをかけ続けるだけの構造になります。CRM(顧客関係管理)の仕組みを整えることが、D2C事業の利益を出すために不可欠です。

一般的に、新規顧客を獲得するコストはリピーター顧客に再購入してもらうコストの5〜7倍とされています。D2CでLTVを高めるには、顧客データを軸にしたリピート設計が事業の根幹になります。

変化4:ブランドの世界観を自社で設計・維持する必要がある

toBでは、商品スペックと価格が評価軸になることが多く、ビジュアルや世界観に多大な投資をしなくても取引が成立します。

D2Cブランドとして直販に転換すると、消費者はブランドの世界観・ストーリー・体験に価値を感じて購入します。商品ページのデザイン・写真・コピーライティング・SNSの発信トーン——これらを一貫して設計・維持することが、競合と差別化する手段になります。「とりあえずECサイトに商品を並べた」だけでは売れない理由がここにあります。

変化5:カスタマーサポートが「個人」に変わる

toBでは、担当者との関係性の中でクレームや問い合わせが処理されます。メール・電話での1対1のやりとりが基本です。

D2Cでは、見知らぬ一般消費者から問い合わせが来ます。「商品が届かない」「イメージと違った」「返品したい」——toBの文脈とは全く異なる種類の問い合わせが、件数も多く来るようになります。CSの仕組みを整えないまま始めると、対応遅延がレビューに反映されてブランド毀損につながります。


D2Cに転換する前に整えておくべきこと

以上5つの変化を踏まえると、D2Cへの転換は「ECサイトを作ること」ではなく、事業の仕組みをB2B型からB2C型に切り替えることです。

整えておくべき順番としては、まず経理・物流の仕組みを先に設計し、次に顧客データの管理方針(CRM)を決め、その上でブランド設計・EC構築・CSの体制を整えることをおすすめしています。

なお、食品D2C・アパレルD2C・化粧品D2Cなど、業種によっても整備の優先順位は変わります。自社の商品ジャンルと現状のビジネスモデルに合わせて、何から手をつけるかを整理することが重要です。

「D2Cをやりたい」という段階から、どの順番で何を整えるべきかを一緒に整理することができます。まず現状を確認することから始めましょう。お気軽にご相談ください。

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